岡山県の南部に位置する児島湖周辺の農地は、県下有数の穀倉地帯です。この地区の農業用水は、主に昭和37年農林水産省の事業により完成した児島湖及び足守川等を水源とし、揚水機、井堰及び樋門により取水されていますが、児島湖流域における近年の都市化、混住化の影響で児島湖の水質が悪化しています。
このため、本事業では、児島湖の湖底に堆積した汚泥を浚渫することにより、農業用水の水質を改善し、農作物への被害を未然に防止することで農業生産の維持及び農業経営の安定化を図るものです。
工事期間:平成4年度~平成18年度
児島湖は流れ込む水が汚れたことで水質が悪くなりました。また、児島湖の水が汚れたことで湖の底にはヘドロがたまり、そのヘドロから水質を悪くするものが溶けだしています。
ヘドロが取り除かれたことで児島湖はきれいになります。その一方で、県・市町村は下水道の整備などを進め、児島湖に流れ込む水をきれいにしています。
児島湖に流れ込む水と、児島湖の底がきれいになってはじめてきれいな児島湖に戻ります。
市町名 | 田(ha) | 畑(ha) | 計(ha) |
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岡山市 | 3,950 | 10 | 3,960 |
倉敷市 | 70 | – | 70 |
玉野市 | 340 | – | 340 |
合計 | 4,360 | 10 | 4,370 |
底泥しゅんせつ工 | 1,580千m3 |
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ミオ筋浚渫・埋戻工 | 300千m3 |
脱水処理工 | 1,880千m3 |
覆砂工 | 110千m3 |
締切堤防護岸工等 | 1式 |
平成15年度にしゅんせつ工事は完了しました。