児島湖流域フォーラム パート7

「児島湖学習塾 〜知っておきたい“いま” “むかし”〜」

約半世紀の昔、干拓地の水不足解消や塩害防止等を目的とし、児島湖がつくられました。

 児島湖造成以前に先人たちが遭遇した被害やその解消に向けた取り組み、児島湖造成後の状況や近年の取り組みなど、児島湖流域のこれからを考える上で知っておきたい“いま”“むかし”を学ぶ「児島湖学習塾」を平成19年3月25日、平成18年度総会と併せ岡山市の中国四国農政局で開催しました。

 会員、一般市民約40名が参加、古い時代の児島湖、最新の児島湖の話題に聞き入りました。プログラム及び各講師のお話の概要は次のとおりです。

「フォーラムの開催状況」

1、開会あいさつ     児島湖流域エコウエブ    沖  陽子会長

2、児島湖における土砂堆積について   
  岡山大学大学院 環境学研究科  渡辺 研究室

  児島湖内の土砂堆積のメカニズムについてコンピューターシュミレーションと GPS 利用による調査などからの湖内流速、流向と土砂堆積の比較について日ごろの調査研究状況をお話しされました。

 

 

 

3、植物による水質浄化実験について
  岡山市環境局環境保全課  心光 水質係長    

  地球上で人類が使える淡水はごくごくわずか。
限られた淡水源である川、湖沼、地下水などを大事にしなければならないこと。地域の大事な水源である児島湖の汚染の大きな要因のひとつは家庭の生活排水であり、家庭から児島湖に流入する生活排水浄化の一手段として用水路に植栽した浮島を設置した浄化実験を実施していることが紹介された。
  しかし、一番大事なのは各家庭が少しでも家庭排水の汚れを減らすこと、出来ることからはじめましょう・・・・・・と結ばれました。

 

4、倉敷川 本・支流の水害について
  児島湖21県民の会  小林 副会長

  昭和の初期、水害に悩む倉敷川周辺の町村が県に対して倉敷川本・支流の改修陳情を行った古文書記録をもとに、児島湖周辺の当時の水害被害の状況を明らかにし、締め切り堤防の建設で高潮や高波による水害、塩害は軽減されたが、閉鎖水域となったことで新たな課題が生じた古い過去の経緯を話されました。

 

 

 

5、近代化遺産の現状と保存について
  藤田地区地域振興推進協議会  増田 会長  

  児島湾干拓地区内には巨大な干拓地を守るために、当時の技術の粋を集めて建設された土木施設がたくさんあります。
  有名なものとしては明治時代、日本政府のお雇い外国人として干拓技術の指導に当たったオランダ人のムルドル氏が数多くの土木施設を設計、建設していますが、増田さんは地域振興協議会の代表としてそれらを含む児島湾干拓地の近代化過程で建設された施設の保存活動にかかわっておられます。
  最近、土木学会からいくつかの施設が近代化土木遺産としての認定を受けたことを踏まえ、干拓地にかかわる施設の現状、保存についてお話されました。

 

 

大曲第三号樋門

 

6、もうすぐ発刊「児島湖読本」
   児島湖エコウエブ 会員、児島湖読本実行委員  西川 克彦 さん
   
  児島湖の何でも百科事典を目指して編集が進められている「児島湖読本」について、編集作業も大詰めを迎えたことから編集委員である西川さんにその内容の一端を紹介していただきました。
  興味深いお話がありそうで、発刊が楽しみです。